この記事ではヤマハのオーディオI/F「AG06」の紹介をします。
ワンオペ配信に必要十分な機能
ヤマハAG06は、初めてミキサーに触れるような方でも分かりやすく操作できるよう設計されています。
入力端子は多過ぎず少な過ぎず、ソロから小規模のアンサンブル程度の収録であれば、十分対応することが出来ます。
特にワンオペでコンサート配信する場合、ボタンやツマミが多すぎると、むしろ操作の混乱を招きかねません。
必要十分の機能を持った、ちょうど良いサイズのオーディオI/Fです。
AGー03との違い
AG06にはオーディオI/Fの兄弟機であるAG03があります。
大きな違いは、AG06はXLR端子が2つ、AG03は1つである点です。
このたった1つの違いによって、使い勝手に大きな差が出てきます。
メインのマイクの他、ピアノ伴奏のバランス調整用サブマイクを設置したり、演奏とMC用マイクを使い分けるなど、意外と使用する機会は多いです。
現状、価格も1〜2千円程度しか差がないので、余程の理由がない限りAG06の方を購入することをお勧めします。
リバーブ(エフェクト)OnOffの物理ボタンがある
演奏の配信には、リバーブは欠かせません。
ヤマハのAG06はプリセットのリバーブが優秀で、デフォルトで十分に通用します。
演奏以外の際、曲間のMCの際にはリバーブを切る必要がありますが、それを1ボタンで行えます。
公演中は頻繁に操作することになるので、押しやすい物理ボタンがあることは演者の負担を軽減させます。
デメリット
AG06のイマイチなポイントを挙げておきます
レベルツマミがフェーダーではない
AG03ではマイク入力のレベル調整はフェーダーで行えるのですが、AG06ではツマミになっています。
上の写真はAG03のマイク入力のフェーダー。
コンパクトな素体に収めるためにツマミが採用されたと思うのですが、ここが惜しいですね。
フェーダーの方がレベルの加減を視覚的に把握しやすいです。
MC用のマイクレベルになっていることに気がつかず演奏をして、音が割れてしまわないよう注意したいです。
XLR端子の片方はファントム電源が無い
AG06には2つのXLR端子がありますが、コンデンサーマイクを2本使って、音声を収録することはできません。
設計コンセプトとして、メインのマイクとサブのマイクでの運用が想定されています。
まとめ
音声のクオリティを保つには、状況に合わせてミキサーの調整をマメに行うことが大切です。
しかし、ワンオペの配信の場合、演者自身が音声の調整を行う必要があります。
それによって演奏に集中できず、パフォーマンスが落ちてしまっては本末転倒です。
使いやすさと機能、双方をバランス良く扱えるAG06は、ワンオペ配信の必須アイテムと言えます。