この記事では、PCを使ってワンオペのライブ配信を行う際の機材の大まかな概要と構成が学べます。
配信機材の構成
PCを使ってライブ配信を行う場合、カメラとマイクで収録した映像と音声をPCに取り込み、配信ソフトでミキシングしたデータを、インターネットを通じてYouTubeなどの配信サイトにアップロードするという流れになります。
配信サイト
配信を行うには、まず配信したいプラットフォームを決めます。
YouTubeが最もメジャーで、Facebook、ニコニコ動画、ツイキャスなども有名です。
インスタライブをはじめとした、スマホからのみ配信できるプラットフォームもありますが、ここでは割愛します。
各プラットフォームごとに視聴者数、視聴する年代層、性別の割合が異なります。
迷ったらYouTubeから配信するのが無難です。
しかし、まだメジャーではない配信サイトであっても、競合がいなかったり、コアなファンがつく可能性もあります。
色々な配信サイトを訪れて、アップされている動画、生放送のジャンルや演者の雰囲気、再生数などをみて、自分に合いそうなプラットフォームを探すのもアリです。
PC
カメラやマイクで収録した音声や映像を処理する、配信の中核となる機材です。
PCにインストールした配信ソフトを使い、インターネットを通してYouTubeなどの配信プラットフォームにデータを送信します。
映像、音声を高速で処理できる高スペックPC、特に高性能のGPUを搭載したが必要です。
そのためWindows機がお勧めです。
デスクトップか、ノートPCか
デスクトップPCの方が、安く高性能のPCを手に入れやすいです。
自宅でコンサートできる環境がある場合は、コスパ的にデスクトップ一択です。
もし自宅以外、かつ機材の保管ができないスタジオ等を会場とする場合は、ノートPCを選ばざるを得ません。
しかし生配信ができる、高性能のGPUを搭載したノートPCは30万円前後の価格になります。
おいそれと手が出せる価格ではないので、悩みどころです。
しかしそういったノートPCを手に入れてしまえば、どの会場でも配信の環境が作れるということでもあり、大きなメリットとなります。
マイク
演奏をメインに配信するのであれば、音声のクオリティは妥協すべきではありません。
また音声のクオリティの8割は、マイク性能がカギを握っています。
他の機材よりも優先して良いマイクを用意しましょう。
オススメはゼンハイザーのMKE600です。
オーディオI/F
コンデンサーマイクなどの高性能のマイクは、XLR端子といった業務用の入力端子が必要です。
そのようなマイクとPCを接続するのに必要なのがオーディオI/Fです。
演奏時と、MC時ではマイク入力レベルに差があります。
オーディオI/Fが手元にあれば素早く調整できます。
AG06をはじめとした、ライブ配信を想定したオーディオI/Fが市販されていますので、ぜひ用意しましょう。https://alone-operation-live.com/hardware/review-ag06/
カメラ
演奏している姿は、思っている以上に人の心に伝わります。
コンサート配信において、音声よりは優先順位は落ちますが、鮮明で明るい映像が撮れるような環境は整えたいです。
PCと簡単に接続するカメラとしては、USBタイプのWebカメラが候補になります。
HDMIスイッチャーがあると便利
手持ちのビデオハンディカムやコンデジ、1眼カメラにHDMI出力端子があれば、それをAtem miniなどのHDMIスイッチャーに接続してWebカメラとして運用できます。https://alone-operation-live.com/hardware/atem-mini/
カメラ側の設定で明るさや色合いを調整できるのもメリットです。
YouTuber御用達のカメラであるGH5シリーズはフルサイズのHDMI出力端子があり、超高画質な生配信を行えます。
配信ソフト
YouTube、FacebookなどはPC側でOBSなどの配信ソフトを用意せずとも、ブラウザ上でカメラやオーディオI/Fを認識して配信することができます。
しかし、カメラの画像と待機画面を切り替えたり、画質などの細かい設定ができないデメリットがあります。
少し凝ったことがやりたい場合は、OBSなどの配信ソフトを使うことをおすすめします。https://alone-operation-live.com/software/review-obs/
まとめ
PCを用いた配信は、比較的簡単なセッティングから、超高画質な配信を行えるセッティングまで、幅広く対応できます。
手間や時間、経費をかけた分だけ配信のクオリティが上がります。
いきなり高い機材を揃えずとも、まずは身の回りで使えるものから代用し、気になるところから少しずつアップグレードしていくのがおすすめです。