新垣隆 – ピアノ協奏曲「新生」

昨年11月11日に、HBC主催による「新垣隆2016 with 奏楽」が札幌コンサートホールKitara大ホールで開催された。
その公演で演奏されたピアノ協奏曲「新生」が余りの圧倒的なインパクトがあったのでここで紹介したい。
この「新生」とは、当然一連の事件から、音楽家としての再スタートということなのだが、第1楽章の冒頭から非常に重苦しく、苦痛に満ちたメロディが展開される。あの事件を受けての心理描写に他ならないのだろうが、こんなにも痛みを伴うものかと、心を鷲掴みにされた気分になる。ベートーヴェンのピアノソナタ「テンペスト」がモチーフとして登場するのも、まさに人生においての嵐が吹き荒れた様子が容易に想像できる。
この後の楽章も全て渡って苦痛や怒りを描写されており、今後の人生においても決して楽観せず、イバラの道を歩んでいこうという決意が垣間見える。
今後の新垣さんの活動に興味を持つ方も、またそうでない方も、心境を如実に語ったこの曲を一度は耳にしてみることをお勧めする。

 

関連記事

ページ上部へ戻る