フルート・ソフト音源「Stefania Maratti – Soloflute」

2007年にクリプトン・フューチャー・メディアから発売された音声合成DTMソフトの「初音ミク」は、DTM及び歌の音楽界に激震を起こし、今や当たり前に世間に浸透している。

そのような楽曲の演奏に対し、実用に耐えうる「歌う」ソフト音源が出てきた頃から、薄々は感じていた。いつかフルートでも同じように、実際の音と判別がつかなくなるソフト音源が現れる日が来る、と。

そしてついに、生のフルートに迫るソフト音源が現れた。それがfluffy Audioの「Stefania Maratti – Soloflute」である。

完璧に生音と同じ、とまではいかないまでも、かなり近い音を再現しているのではないだろうか。特に2オクターブ目のミから3オクターブ目のソあたりまでは、実際に演奏した音かと思う瞬間がある。ブレスの音を挟めば、予備知識がなければ実際に演奏していると勘違いしてしまう人もいるだろう。

公式サイトにはヴァレーズの「密度21.5」の音源もあり、なんとスラップタンギングまで再現している。

幸いにして、まだ完全に生演奏に取って代わられるクオリティではないにせよ、こういったテクノロジーは日進月歩である。数年前までは不可能とされていた、将棋ソフトがプロ棋士に勝つということも、今やプロの立場を脅かすまでに進化している。

10年後、果たしてまだプロの演奏家という職業は残っているのか。そしてプロの奏者が生き残るためには、何が必要なのか。真剣に考えなければならない時期は、とっくに来ているのだ。

 

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